ロシアンブルー・りるーのサンディエゴ極楽生活、の続き
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南カリフォルニア、サンディエゴに3年間居住。'07年3月末に日本に帰国。スパムが多いのでこちらのコメント欄は閉鎖しました。新ブログ(http://mogusuya.exblog.jp/)にてお待ちしておりまーす♪
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サンタフェ建築の親玉?: 世界遺産 タオス・プエブロ
サンタフェ、サンタフェって、騒いどるが、それはどこかいな、という話を、ちょいと致しましょう。

d0056879_1581565.jpgサンタフェはSDのあるカリフォルニア州から内陸方向に約1400km(時差1時間)。左右でアメリカの真ん中あたり&下はメキシコに接するニューメキシコ州というところにございます。(地図の青い線がドライブする場合の道)

アメリカはフリーウェイが正しくフリーなためか、ドライブ旅行というのがとっても盛んですけど、そうするとうちからサンタフェまでは14時間超。まぁ、一泊二日で往復28時間も使ってられませんので、今回は飛行機を乗り継ぎ、ニューメキシコではレンタカーを借りて、移動したというわけでありました。


で、ここがニューメキシコの玄関、アルバカーキ。

d0056879_15171790.jpgこのとき、空港到着後、サンタフェに向けて、フリーウェイを北上中。

ご覧の通り、アルバカーキは高原の町ですが(標高1500mぐらいだっけかな)、サンタフェはさらに高く、2000m超のところにあります。1日目は頭、痛いなー、と思ってたんですが、どうやら、軽い高山病だったらしい。

旅行ガイドをあとから見たら、一日目は高度に慣れるための予備日にしましょう、だそうな。。。みなさんは余裕を持った日程で出かけましょうね(笑)。


で、頭痛はしてましたが、ちんたらもしてられないので、今回のメインイベントの一つ、世界でも最古の現存する集落の一つ、タオス・プエブロに突撃いたしました。

このタオス・プエブロ(プエブロ=インディアンの集落)はアメリカでは数少ない世界遺産(の文化遺産)の一つ。歴史がないと言われているアメリカにある世界遺産はほとんどが自然を指定したものですが、タオス・プエブロの歴史は少なくとも1000年以上、という立派なもの。

こうしたネイティブ・アメリカン(インディアン)関係の世界遺産はニューメキシコ周辺に集中しています。また、ニューメキシコのいくつかの都市(アルバカーキ、サンタフェ)は、開拓民が到着した時に既に存在していたアメリカでは貴重な街でして、そうしたことからニューメキシコはアメリカの中でも多少、特異な位置づけの場所と言われていますのですよ。以上、前口上。。。


はい、ではサンタフェを通り過ぎて、タオスに行きますよ。
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見渡す限りの乾いた大地、岩と潅木。。。


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こちらはニューメキシコ名産のチリ。このように幹線沿いの露店でも大量に売られています。


1時間ほど走ったでしょうか、川が出てきました。
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標高が高く、四季を通じて、気温差が大きいため、紅葉が美しい。。。


この川がよく西部劇にも出てくるリオ・グランデ。
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タオスの前で深い谷となります。


そして、2時間近く砂漠のような風景を走ったところで、いきなり、緑の山が。
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この山の向こう、乾燥した大地の中で、ここだけが緑に包まれているような不思議な土地。そこにタオス・プエブロはありました。
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村の教会の十字架が藍に近いような空の色に映えます。
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これが有名なタオスの住宅。築1000年以上。
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アドビ建築といわれる日干し煉瓦で造られたこの5層のアパートメントは、中に住んでる人達の手で丁寧にメンテナンスされ、建てられた時からほとんど変わってないと言われています。

前回、お見せしたサンタフェの建物に似てるでしょう?

もちろん、こちらがオリジナル。サンタフェ・スタイルと呼ばれる建築様式はプエブロ・インディアンの建築とスペイン建築を融合して出来たものですから。

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ドアは各戸への入口。そうした部屋は代々、家族に受け継がれてきました。もちろん、今も人が住んでいます。ちなみに高層階へは梯子で上がります。


このプエブロが他のプエブロと違うのは(ニューメキシコにはたくさんのプエブロが今も存在しています)、インフラも太古の昔から変えてないこと。つまり、ここには電気もなく、水は小川のものを使っているのです。
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この小川の源は山の奥にある湖。タオスの人々はその湖を聖なるものとして古来より大事にしてきました。が、20世紀に入って、アメリカ政府がそこの土地を国立公園に指定したため、彼ら以外の人間も無断で入れるように。

その措置に怒ったインディアンの人々は、何十年もの法廷闘争の末、勝訴。緑の山に囲まれた土地は再び彼らの手に戻ったそうな。ちなみにインディアン居留地内の土地は売ることは出来ますが、相手は国に限定されるそうです。


こんなところに育ったら人生観が変わりそうだよ。
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こちらは17世紀初頭にスペイン人がタオスの人々を奴隷として使って建てた教会。教会は廃墟となってますが、周りの墓地は現役。真新しい十字架もありました。。。


標高が2200mほどあるため、冬は相当に厳しいとか。が、この日はぽかぽかと暖かく、ひからびた周りの風景と比べると、桃源郷のような場所でした。現代の文明を一部否定して、伝統を残すことを選択した彼らですが、教育は普通にアメリカ人として受けているため、もちろん、皆、流暢な英語を話します(スペイン語、部族の言葉もたいてい話せるそう)。

いまだに狩猟採取もしているということですが、我々のような観光客の入場料(1人10ドル、カメラは1台5ドル)、民芸品やお土産の販売が村の大きな収入。日干し煉瓦のアパートの一階はほとんどがショップになっていました。

d0056879_16194233.jpgお土産というには、かなり上質な作品を作っているインディアンの彼女に話を聞くと、外部のアーティストとコラボレーションをして、作品を作っていて、一部ネットでも販売してるとのこと。

←この人がデザイナー。好みのものがありましたので、つい買ってしまった^^;
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そうそう、蛇足だけど、ニューメキシコで見かけたインディアンの方々は皆さん、このようにふっくらした体型。一説によると、何千年も高地に住んでるので、薄い空気を効率よく、体中に送れるよう、肺が発達して、手足が小さめなんだそうな。



酋長もいるこの村で、伝統はこれからどう守られるのかと思いつつ、寿命が延びたような気分になった美しいタオス・プエブロでした。
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プエブロ名物?あげパン、5ドル、うまかったっす。


次回、サンタフェ編に続く。。。
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by koru2005 | 2006-10-26 10:19 | ◆サンディエゴの外